カーリースで車の購入を検討しているけど、車両本体価格やメンテナンスパック以外に任意保険もリース料金に含まれているリース会社を探している人もいるのではないでしょうか。
現在、カーリースプランを提供するリース会社は数多くありますが、「任意保険を含められるリースプラン」を用意しているリース会社は多くありません。
そこでこの記事では、カーリースの中に任意保険を組み込むメリットや任意保険込みのおすすめリース会社を紹介します。任意保険ありのカーリースを希望している方は、是非参考にしてみてください。
カーリースで加入できる保険は基本的に2種類!
カーリースで加入できる保険には「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。自賠責保険と任意保険ごとに保険の内容が異なります。
それぞれの保険内容を理解することで、どのような保険に加入すれば良いのかを自分自身で判断できるようになるでしょう。それぞれの保険内容について詳しく解説します。
カーリースで保険を組み込む前の予備知識として知識を深めてください。
自動車保険(任意保険)
自動車保険とは、一言で説明すると、「自賠責保険でカバーできない補償制度を補う保険」です。一般的に自賠責保険では、車両事故により万が一の相手方への怪我や入院、死亡時に負担する費用が補償されます。
自賠責保険では、相手の所有する物に対して保険が適用されません。任意保険は、相手の所有する物以外にも、自分の所有する車が損害被害にあった場合の修理費用を補えます。
他にも車両事故によりレンタカーが必要になった場合、事故車を修理工場にレッカー搬送する際に発生する費用などが補償され、万が一の事故発生時に役に立つ補償内容が豊富に用意されています。
カーリースで車を所有する場合、車の所有者が自分ではない分、万が一の車両事故に備えて、手厚い任意保険に加入しておきましょう。
自賠責保険
自賠責保険とは、車を所有する全ての方に対して加入を義務付けられる強制保険です。自賠責保険は、新車購入時に3年分、継続車検時に2年分、加入する保険になります。
自賠責保険の内容は、相手方の怪我や治療費などの費用を補う補償制度であり、死亡時には3,000万円、後遺障害時には4,000万円、傷害には120万円まで補償されます。
自賠責保険を超えた治療費や後遺障害にかかる費用は、任意保険の対人賠償や人身障害などで補償される仕組みです。
自賠責保険では、相手の所有物を補償する補償内容はありません。あくまで人に対して補償される保険ということを覚えておきましょう。相手の所有物を破損してしまった場合には、対物賠償責任保険から修理にかかる費用が補償されます。
任意保険込みのカーリース会社を選ぶメリット
ここまでカーリースに保険を組み込む前の予備知識について解説してきました。次に任意保険込みのカーリース会社を選ぶメリットについて詳しく解説します。
具体的なメリットは以下の3つです。
- 別で保険加入する手間がなくなる
- 支払いの手間や加入手続きを省くことができる
- 支払いの管理などを自分でしなくても良い
それぞれのメリットを詳しく解説します。
別で保険加入する手間がなくなる
任意保険込みのカーリース会社を選ぶ1つ目のメリットは、「別で保険加入する手間がなくなる」ことです。
カーリースでの車所有に限らず、新しい車を購入した際に現在、任意保険に加入している方は「車両入替」や「保険の新規契約手続き」をおこなう必要があります。
任意保険に加入もしくは車両入れ替えを行う際には、新しい車の車検証が出来上がったタイミングで保険会社に正確な車両情報と車検証をFAXして、内容変更を行わなければいけません。
任意保険に詳しくない方や保険の入れ替え手続き、新規手続きを行った経験がない方にとっては、手続き自体に不安や手間を感じるでしょう。任意保険込みのカーリースを選ぶことで、任意保険を別会社で手続きする手間や労力がかかりません。
支払いの手間や加入手続きを省くことができる
任意保険込みのカーリース会社を選ぶ2つ目のメリットは、「支払いの手間や加入手続きを省くことができる」ことです。
カーリースで支払うリース料金と任意保険で支払う保険料を別々で管理する場合、毎月必要な固定費を計算する手間が増えてしまいます。
任意保険に新しく加入する際には、電話での登録手続きや振り込み口座もしくはクレジットカードの登録などの手間も増えるでしょう。保険に詳しくない方や新規契約手続きを経験したことがない方にとって、加入手続きはストレスを感じやすいものです。
毎月、任意保険料を支払うのであれば、リース料金に保険料を組み込んだ上で管理すると手続き自体の手間を省けます。車に必要な固定費を1つで管理するためにも、任意保険を含めたカーリース会社の検討をおすすめします。
支払いの管理などを自分でしなくても良い
任意保険込みのカーリース会社を選ぶ3つ目のメリットは、「支払いの管理などを自分でしなくても良い」ことです。カーリースで支払うリース料金と毎月の任意保険料を別々の口座で管理すると、高い支払い管理能力が求められます。
一方の口座にまとまった残高が残っていない場合、支払いの延滞料が発生してもおかしくありません。
任意保険込みのカーリースを選ぶ場合、毎月発生するリース料金の中に任意保険料が含まれているため、1つの口座で車の維持費を管理できるメリットが期待できます。
登録した口座がどの口座なのか分からなくなる前にも、カーリース料金に任意保険料を組み込んだ形でのリースプランを前向きに検討してみましょう。
任意保険込みのカーリース会社
任意保険込みのカーリースを検討するメリットや保険に関する事前知識を身に付けた後は、任意保険込みのおすすめカーリース会社を3社紹介します。
- コスモMyカーリース
- SOMPOで乗ーる
- KINTO
それぞれのカーリース会社では、毎月のリース料金の中に任意保険をコミコミにできますが、リース内容が多少異なります。各カーリース会社の情報を比較してみましょう。
コスモMyカーリース
コスモMyカーリースは、コスモ石油が提供する新車のカーリースサービスです。リース期間中には、車の定期メンテナンスから車検代やレッカーサービス代が全てコミコミになっており、全国に300店舗以上あるコスモ石油で同品質の点検や車検を実施できます。
コスモMyカーリースで契約できるリース期間中には、現在加入している任意保険を月額リース料金に組み込み可能で、車にかかる固定費を全て1つの支払い口座で管理できるでしょう。
コスモMyカーリースの店舗によって、任意保険込みのリースプランを提供していないケースもあります。コスモMyカーリースで任意保険込みの契約を検討している方は、利用前に任意保険の取り扱いを確認しておきましょう。
SOMPOで乗ーる
SOMPOで乗ーるは、大手自動車保険会社である「損保ジャパン」が提供するカーリースサービスです。SOMPOで乗ーるでは、毎月支払うリース料金の中に任意保険料を追加可能であり、大手自動車保険会社である損保ジャパンであるからこそ、手厚い補償サービスが選択できます。
特に新価特約と言われる全損時の事故を補う補償内容は、車の時価額が半分を下回らない限り、初度登録から何年でも付帯可能です。
そのため、リース期間を5年以上で組む場合でも、万が一の車両事故に対応した補償制度がカバーされるでしょう。
カーリースの中に任意保険を組み込みたい方の中にも、大手自動車保険会社の任意保険に加入したい方は、SOMPOで乗ーるでの車の所有をおすすめします。
KINTO
KINTOは、大手自動車メーカーであるトヨタ自動車が提供する新車と中古車のカーリースサービスです。リース期間中のメンテナンスや車検整備は、トヨタの正規ディーラーで実施してもらえるため、車の知識に詳しいプロの整備士が愛車の点検を定期的に行えます。
毎月のリース料金の中には、任意保険も組み込み可能であり、万が一車両事故で保険を使っても翌年の保険料が上がる心配は入りません。KINTOで保険に加入する場合には、現在加入している任意保険を一時中断した後、KINTO専用の任意保険に加入する必要があるため注意しましょう。
現在、別の任意保険会社で保険を契約している場合には、中断証明書の発行手続きを行うことをおすすめします。
任意保険なしのカーリースを選ぶ危険性
任意保険をリース料金の中に含められるおすすめのカーリース会社を3社紹介してきました。最後に任意保険なしのカーリースを選ぶ危険性を2つ解説します。
- 自分で別で入る必要がある
- 事故を起こした時に補償がない
カーリースで車を所有することは、車の所有者が自分でないことを意識しなければいけません。万が一の事故に備えた補償内容にすることで、リース期間中も安心して車の運転に集中できます。
自分で別で入る必要がある
任意保険なしのカーリースを選ぶ場合、リース契約や車の納車とは別に任意保険の手続きを自分で行う必要があります。
任意保険についてある程度の知識がある方なら良いのですが、任意保険の加入手続きや車両入れ替えの手続きをした経験がない方にとっては手間と労力がかかるでしょう。
カーリースで車を所有する場合、任意保険の内容はカーリース車両対応の保険内容にする必要があります。任意保険加入時の手間や手続きを考慮して、任意保険をカーリースプランに組み込めるリース会社を選びましょう。任意保険は、万が一の車両事故に対しての損害費用を補う保険です。任意保険ありのリースプランと任意保険なしのリースプランのメリットとデメリットを理解しつつ、どちらのリース契約を選ぶのか判断してみてください。
事故を起こした時に補償がない
任意保険なしのカーリースを選んだ場合、万が一の事故に対して発生する損害費用を全てカバーできないデメリットがあります。車両事故はいつ自分の身に起こるのか、誰にも分かりません。
任意保険の内容を手厚くせず、毎月の支払額を抑える方法も1つですが、万が一の車両事故に備えた手厚い補償内容を選ぶことをおすすめします。カーリース会社の担当は、カーリースの保険について専門的な知識を備えるプロのアドバイザーです。
保険のプロの意見を参考にした上でカーリースで車を所有した場合にでも手厚い補償内容が適用されるプランを選択しましょう。
まとめ
任意保険をカーリースプランの中に含められるリース会社は、自分が思っている以上にたくさんあります。リースプランの中に任意保険を組み込むメリットとデメリットを理解することで、リース契約した後の後悔も少なくなるでしょう。
任意保険ありのカーリース会社によって、提供しているプランやリース期間に違いがあります。それぞれのカーリースプランのメリットとデメリット、月額リース料金を比較しつつ、自分にとって最適なカーリース会社を選んでください。
この記事の内容を参考にして、任意保険ありの最適なカーリース会社を検討してみましょう。